試用期間中の社会保険加入について

4月になって新年度を迎え、試用期間として働いている人も多いのではないかと思います。ここでは試用期間中の社会保険について見ていきます。

「試用期間なので社会保険への加入を見送られた」という話を聞くことがありますが、試用期間中の労働者に対して、社会保険への加入義務は無いのでしょうか?

試用期間と社会保険の加入条件

結論から言ってしまえば、試用期間であっても加入条件を満たしていれば、社会保険に加入することが出来ます。加入条件とは以下の3つです。

  1. 会社が法人(社会保険適用事業者)である
  2. 労働者の労働時間が社会保険の加入条件を満たしている(詳細はこちら
  3. 雇用契約期間が加入条件を満たしている

まずは(1)、自分の勤めている会社が社会保険適用事業者であるかどうかです。個人経営の場合は非適用事業者となりますが、法人であれば条件を満たすことになります。

(2)は労働者の労働時間が一定時間以上であるかどうかです。一定時間を超えていれば条件を満たします。

(3)の条件を試用期間に照らし合わせて、試用期間中は社会保険に未加入と考えている事業所もあるようですが、「試用期間中」というのは基本的には(3)には含まれません。

試用期間というのは原則として、長期雇用を前提に行うものなので、短期労働を条件としている(3)には含まれないのです。

もし、試用期間中であることを理由に社会保険に加入させてもらえていないという場合は、まずは上記の条件を満たしているかどうか確認してみましょう。

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