深夜労働をするなら絶対に知っておきたい3つのポイント

深夜や早朝の時間帯に働く場合には、いくつか注意しなくてはいけない点があります。労働基準法に関わる重要な部分なので、必ず押さえておきたいところです。

なお、ここで解説する内容は雇用形態に関わらず適用対象となります。正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員であっても該当します。

1.深夜時間の定義

深夜時間とは、午後10時から午前5時の間のことです。労働基準法では深夜時間帯に働くことを「深夜業」と呼んでいます。

この時間帯に働く場合には、以下で詳しく説明する「割増賃金」および「年齢制限」の対象になります。まずは自分の働く時間が深夜時間に該当するかどうかを確認にしておきましょう。

2.割増賃金

深夜時間帯に働いた場合には、割増賃金の対象になります。労働基準法では、通常の労働時間の賃金の25%以上の額を支払わなくてはいけないと定めています。

なお、深夜労働が時間外労働に及んだ場合の割増分は50%以上、深夜労働が休日労働に及んだ場合の割増分は60%以上となります。

この深夜業の割増賃金については、レックスタイム制や裁量労働制で働いている人も対象です。

3.年齢制限

深夜時間の労働には年齢制限があります。基本的には、18歳未満の労働者を働かせることは出来ません(一部例外あり:交替制によって使用する満16歳以上の男性の場合など)。

未成年者(20歳未満)は深夜に働けないと思っている人もいるようですが、18歳未満なので注意しましょう。

「18歳の高校生は深夜のアルバイトが出来ますか?」といった質問をよく耳にしますが、労働基準法上は高校生であっても18歳なので働くことが出来ます。但し、アルバイト先(雇用主)が深夜時間に高校生を働かせることを嫌がるケースが多いので、実際にバイトをすることは難しいでしょう。

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