今年の新入社員はロボット掃除機型!過去50年の新入社員タイプのまとめ

新入社員のイメージ

1年に一度、その年の世相を漢字1文字であらわす「今年の漢字」は有名ですが、毎年春になると新入社員のタイプを1語で現す「今年の新入社員の型(タイプ)」というのがあるのはご存じでしょうか?

実は先日、平成25年度の発表がありました。

気になる今年の新入社員のタイプは「ロボット掃除機型」です。

ロボット掃除機型ってどんなタイプ?

一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り家事など時間の短縮に役立つ(就職活動期間が2か月短縮されたなかで、効率よく会社訪問をすることが求められた)。

しかし段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

公益財団法人日本生産性本部 – 平成25 年度 新入社員のタイプは「ロボット掃除機型」

ロボット掃除機とは、「ルンバ」にように、自動的に動いて掃除をするロボットのこと。

ルンバの特徴をあげてみると、

  1. プログラムされた中で、工夫して動く!
  2. 障害物にぶつかろうとしない!
  3. 段差に弱い=プレッシャーに弱い
  4. 行方不明になりやすい
  5. 裏返しになっているのにもがき続ける!

ということがいえます。

「2」「3」は、今年の新入社員は障害物に出会うとビクビクしたり、ハードルを乗り切れないタイプが多い、ということでしょう。
また、「4」は、無断欠勤や失踪する人が多いということ。
そして「5」は、一旦裏返しになってしまうと、誰かの救いがないと、元に戻れない、ということをさしています。

これだけでは悪いところばかりになってしまいますが、言い方を変えれば、「1」に見られるように、与えられた範囲の中で自分で工夫して動けるという力もあります。

また、「5」のように、優秀な先輩や上司がしっかり道を示してあげることで、とても良い働きをしてくれそうです。

とはいえ、プレッシャーに弱いことは忘れないように。
プレッシャーを与えてしまうと、行方不明(無断欠勤、退社)になってしまう可能性があります。

新入社員タイプの歴史

さて、この「今年の新入社員のタイプ」ですが、1973年から40年にも渡って発表され続けています。「たいやきクン型」や「テレフォンカード型」、「カーリング型」のようにその当時のトレンドもわかり興味深いですね。

それでは、今までどんなタイプがあったのか年度別に40年の歴史を振り返ってみましょう。

年度 ネーミング 解釈
1973年
(昭和48年度)
パンダ型 おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。
1974年
(昭和49年度)
ムーミン型 人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得体知れず。
1975年
(昭和50年度)
カモメのジョナサン型 群れから外れやすく上空からしらけた眼で見ている。一方でめざとい。
1976年
(昭和51年度)
たいやきクン型 頭から尾まで過保護のアンコがギッシリ。
1977年
(昭和52年度)
人工芝型 見た目きれいで根が生えず、夜のネオンでよみがえる
1978年
(昭和53年度)
カラオケ型 伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直。
1979年
(昭和54年度)
お子様ランチ型 何でも揃って綺麗だが、幼さ抜けず歯ごたえなし。
1980年
(昭和55年度)
コインロッカー型 小じんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ。
1981年
(昭和56年度)
漢方薬型 煎じ方悪ければ、効き目なく副作用生じる。
1982年
(昭和57年度)
瞬間湯沸かし器型 新式と旧式の二種類存在し、反応・熱意が正反対。
1983年
(昭和58年度)
麻雀牌型 大きさと形同じで並べやすいが、中身はわからず。
1984年
(昭和59年度)
コピー食品型 外見のみ本物風で手間いらずだが、歯ごたえなく栄養も心配。
1985年
(昭和60年度)
使い捨てカイロ型 もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい。
1986年
(昭和61年度)
日替わり定食型 期待したわりには変わり映えせず、同じ材料の繰り返し。
1987年
(昭和62年度)
テレフォンカード型 一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。
1988年
(昭和63年度)
養殖ハマチ型 過保護で栄養分高いが、魚らしくピチピチしていない
1989年
(平成元年度)
液晶テレビ型 反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。
1990年
(平成2年度)
タイヤチェーン型 装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力OK。
1991年
(平成3年度)
お仕立券付ワイシャツ型 価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。
1992年
(平成4年度)
バーコード型 読み取り機(上司)次第で、迅速・正確・詳細な処理可能。
1993年
(平成5年度)
もつ鍋型 一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。
1994年
(平成6年度)
浄水器型 取り付け不十分だと臭くてまずいが、うまくいけば必需品。
1995年
(平成7年度)
四コママンガ型 理解に時間がかからず傑作もある一方で市場にあふれているので安く調達できる。
1996年
(平成8年度)
床暖房型 断熱材(評価)いれないと熱(やる気)が床下(社外)に逃げる。
1997年
(平成9年度)
ボディシャンプー型 泡立ち(適応性)よく、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に会わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。
1998年
(平成10年度)
再生紙型 無理な漂白(社風押し付け)はダイオキシン出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。
1999年
(平成11年度)
形態安定シャツ型 防縮性、耐摩耗性の生地(新人)多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。但し型崩れ防止アイロン(注意・指示)必要。
2000年
(平成12年度)
栄養補助食品型 ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。
2001年
(平成13年度)
キシリトールガム型 種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。
2002年
(平成14年度)
ボディピロー型
(抱き付き枕)
クッション性あり、等身大に近いので気分はいいが、上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。
2003年
(平成15年度)
カメラ付ケータイ型 その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。
2004年
(平成16年度)
ネットオークション型 ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。

一方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

2005年
(平成17年度)
発光ダイオード型 電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。
2006年
(平成18年度)
ブログ型 表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。
繊細な感受性と ブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。
2007年
(平成19年度)
デイトレーダー型 景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。
2008年
(平成20年度)
カーリング型 新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。
しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。
2009年
(平成21年度)
エコバッグ型 環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。

酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろう。早く消費を上向かせ、エコバッグを活用する機会を増やしたいものである。

2010年
(平成22年度)
ETC型 性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。

理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。

2011年
(平成23年度)
はやぶさ型 宇宙探査機「はやぶさ」が7年にもおよぶ長旅から帰還したことが多くの人に感動を与えた。
最初は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられるが、長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。
あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ。
2012年
(平成24年度)
奇跡の一本松型 今のところは未知数だが、先輩の胸を借りる(接木)などしながらその個性や能力(種子や穂) を育てて行けば、やがてはどんな部署でもやっていける(移植)だろうし、他の仲間とつながって大きく育っていく(松原)だろう。
2013年
(平成25年度)
ロボット掃除機型 一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り家事など時間の短縮に役立つ(就職活動期間が2か月短縮されたなかで、効率よく会社訪問をすることが求められた)。

しかし段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

公益財団法人日本生産性本部の資料より引用
※新入社員タイプの命名については現在は公益財団法人日本生産性本部が行っていますが、昭和48年から平成14年までは坂川山輝夫氏(現代コミュニケーション・センター所長)が命名されていました。

雑感

いくつか抜粋して見ていきます。

1973年(昭和48年度) パンダ型

おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。

記念すべき第一回目は「パンダ型」。上野動物園にパンダが来日したのが昭和47年ですから当時はパンダブームの絶頂でした。

1976年(昭和51年度)「たいやきクン型」

頭から尾まで過保護のアンコがギッシリ。

「およげ!たいやきくん」が大ヒットを記録した年。30年も前から新入社員は過保護って言われてきたんですね。

1987年(昭和62年度)「テレフォンカード型」

一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。

この年は、悪いことしか言っていないのですが、何かあったのでしょうか?

1989年(平成元年度)「液晶テレビ型」

反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。

当時の液晶テレビって色が不鮮明だったんですね。

2003年(平成15年度)「カメラ付ケータイ型」

その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。

IT機器を使いこなす新入社員とITに弱い上司との間にギャップが生まれ始めた頃でしょうか。

2008年(平成20年度)「カーリング型」

新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。

そうそう、カーリング流行ったよね、と思ったらカーリングが注目を集めたトリノオリンピックは2006年(平成18年)でしたorz

あなたが新入社員のときはどんなタイプでしたか?

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