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印刷物のレイアウトや色校の仕事「DTPオペレーター」
DTPオペレーターのアルバイトは、雑誌や書籍、広告、パンフレットなどの制作において、印刷の前工程である版下作業をコンピュータを使って行う仕事です。DTPとは「Desk Top Publishing(デスク・トップ・パブリッシング)」の略称になります。
CADオペレーターやプログラマー・SEと同様に、コンピュータに関する専門的な知識とスキルが必要になる仕事です。まったくDTPに関する知識が無い状態で採用されることは難しく、実際に働いている人の多くはパソコンスクールのDTP関連コースなどで技術を学んできた人たちです。いくつか資格も用意されているので、未経験の人は資格を取得することで実力をアピールすることが出来ます。
デザイン事務所、編集プロダクション、印刷会社や広告代理店のデザイン部門に勤めることになりますが、バイトやアルバイトとしての募集よりも派遣社員や契約社員としての募集が多くなっています。また、アルバイトとして採用してから実力に応じて社員に登用するという会社もあります。
仕事内容 | 文字やイラスト、写真などを加工、編集する仕事 |
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関連する資格 | DTPエキスパート、DTP検定など |
注意点 | 基本的にはDTPに関連する資格が必須となります |
仕事内容
主なDTPオペレーターの仕事内容は、グラフィックデザイナーがデザインしたものを『In Design』、『Quark XPress』といったDTPソフトを使って文字やイラスト、写真などを入力していくものです。画像の加工(りサイズなど)などを行うケースもあるので、『Illustrator』や『Photoshop』などの画像処理ソフトも使える必要があります。
出版物に応じて適切なフォントを選んだり、文字の大きさや行間などを調整して読みやすくしたり、とデザイナーに比べてオペレーション色の強い仕事内容となっています。また、最後に行う色校とよばれる確認作業も仕事範囲に含まれる場合があります。
役に立つ資格について
資格が無くてもDTPオペレーターの仕事をすることは出来ますが、未経験者がアルバイトとして採用されるためにはもっていたほうが有利になるでしょう。ここでは、DTPに関連する代表的な資格を紹介します。
DTPエキスパート認証試験
日本印刷技術協会(JAGAT)が主催する検定試験です。試験は年に2回(3月と8月)実施され、試験内容は筆記試験(マークシート方式)と課題制作です。課題制作は一度持ちかえり試験日より3週間以内に提出する形となっています。受験資格はなく誰でも試験を受けることが出来ます。
DTP検定
DTP検定事務局が主催する検定試験で、事前に申し込みを行えば試験をいつでも受けることが可能です。試験は、選択方式でコンピュータの画面に表示される問題を読んで回答していきます。
職種別にコースが分かれており、独立を目指すデザイナーやクリエイターなどプロフェッショナルに向けたプロフェッショナルDTP(I種)、企画・編集職や広報職向けのディレクション DTP(II種)、社内外向けの資料を作る営業職や事務職をはじめ、すべてのビジネスマンに向けたビジネスDTP(III種)の3つがあります。