無料の寮の求人情報

寮完備のお仕事であっても、求人情報の中に寮の間取りや費用についての具体的な記述がないケースがあります。「寮費無料」という記載があればわかりやすいのですが、寮費についての具体的な記載がない場合は直接問い合わせてみることをおすすめします。

寮生活においては寮費以外にも様々な諸経費が発生します。寮費同様に無料となるものもあれば自己負担とならざるを得ないものあります。ここでは寮費以外の費用についてまとめました。

１．敷金・礼金について

派遣のお仕事で寮に入る場合、寮費が無料・有料に関わらずほとんどのケースで敷金・礼金の支払いは不要です。

通常、マンションやアパートといった賃貸物件に入居する際には敷金・礼金を収める必要があります。敷金・礼金が家賃の2ヶ月分といった物件もあるので、初期負担額は相当な金額となってしまいますので、入寮することにより初期費用を大幅に削減することが出来ます。

２．水道・光熱費について

それぞれの求人案件によって異なります。寮費が無料であっても光熱費代（水道・電気・ガス）まで全て無料（会社負担）になるとは限りません。

光熱費が全て無料のところもありますが、多くは一部負担もしくは全額負担です。1R（ワンルーム）・一人暮らしで全額負担の場合は、水道・電気・ガス代合わせて1ヶ月、5,000円～1万円程度かかるでしょう。

なお、寮では光熱費が給与から天引きされるケースがほとんどなので、自分で支払をする必要がないというメリットがあります。

３．インターネット回線の費用について

最近は光回線などのインターネット接続環境が整っている寮が大半です。インターネットの料金についても水道・光熱費同様に会社に負担してもらえるところもあれば、自己負担のところもあります。

４．家具・家電について

寮費が無料・有料に関わらず多くの寮では生活に必要となる家具・家電は備え付きとなっています。新たに、家具・家電を購入する必要はないでしょう。

５．食費・食事代について

食費については自己負担の求人案件が多いですが、大手自動会社などの派遣業務の場合は食事補助手当が支給されるところもあります。食事補助手当の金額は1ヶ月あたり1万円～2万円程度です。

マンション借り上げ型でない社員寮タイプの寮では、寮内に食堂が備え付けのところもありますが、基本有料です。ただ、普通に外食するよりは安めの値段設定になっています。

一般的な寮費は数万円～5万円程度です。寮費の相場は、賃貸物件などの家賃と同様で都市部ほど高額になりますが、寮周辺の賃貸物件の1Rの相場に比べれば安い金額（半額程度）に設定されています。

寮付き・寮完備の求人は工場・製造業のお仕事の割合が高いのですが、さらに「寮費無料」となると仕事内容・職種の選択の幅は狭まります。

寮費を全て会社側が負担してもらえるような求人案件は大手企業のものがほとんどです。こうしたことから寮費無料の求人は、大手企業が運営する自動車工場や電子機器工場（および関連する部品工場）などの仕事が多い傾向にあります。

仕事内容は各工場によって様々ですが、車部品の仕分けや検品、梱包のような女性や中高年・シニアの方でもOKの簡単な作業もあります。

なお、こういったお仕事の場合、正社員やパート、アルバイトでの募集は少なく多くは派遣社員や期間工（期間従業員）としての雇用となります。